ポイントまとめ
- 食品の劣化・腐敗する早さで違いがある
- 明確に期限の長さで区別されているわけではない
- 期限の設定は科学的根拠に基づいて設定しなければならない
はじめに
消費期限と賞味期限の違いが分からないと思っている方はいませんか?
なんとなく消費期限が短くて、賞味期限が長いイメージがあるかもしれません。
今回はその”なんとなく”知っている賞味期限と消費期限の違いを詳しくわかりやすく解説していきます。
今回の解説で普段買う食材をいつまでに食べるべきかなどの判断の材料にしていただけたらと思っています。
また食品事業者には消費期限と賞味期限の違いを理解してどちらをどのように表示すべきか把握していただけたらと思います。
本記事をオススメしたい方
- 賞味期限・消費期限の違いが分からない方
- 賞味期限・消費期限のどちらを表示すべきか分からない方
- 賞味期限や消費期限の設定の仕方に悩んでいる方
解説
消費期限と賞味期限の違い
消費期限と賞味期限の違いは度々疑問に思うことがありますが、消費者庁では以下のように分類されています。
- 『消費期限』:一般的に、品質(状態)が急速に劣化する食品には、安全性を欠くこととなるおそれがない期限
- 『賞味期限』:消費期限以外の(比較的品質が劣化しにくい)食品には、美味しく食べることができる期限
※消費者庁(食品表示基準Q&A)
ここから分かるように消費期限は何日以上の期限のものが分類されるのではなく、劣化が早い食品が対象となっています。
消費期限の表示対象例
消費者庁の食品表示基準Q&Aによると消費期限は弁当、調理パン、そうざい、生菓子類、食肉、生麺類など品質(状態が)が急速に劣化しやすい食品が対象とされています。(引用:食品表示基準Q&A 加工13)
なので結果的に期限の短いものが消費期限となりやすいものがほとんどとなります。
賞味期限の表示対象例
スナック菓子、即席めん類、缶詰、牛乳、乳製品などの品質の劣化が比較的穏やかな食品が対象になってきます。(引用:食品表示基準Q&A加工13)
通常、どちらの期限表示についても「年月日」まで表示しますが、賞味期限については、製造日からの期間が3ヶ月を超えるものについては、「年月」で表示しても良いことになっています。(引用:東京都福祉保健局)
賞味期限の注意点
賞味期限は劣化が比較的緩やかとされていますが、保存方法を誤ると期限前でも劣化する可能性があるため、保存方法には注意が必要です。
なので表示に書かれている保存方法をしっかり守って保管する必要があります。
消費期限・賞味期限の設定方法
賞味期限や消費期限の決め方はなんとなくではなく必ず科学的根拠をもった設定をしておく必要があります。
それはもし食品を食べた消費者が食中毒などを起こした場合、行政から賞味期限の設定の根拠がなにか聞かれたときに、
科学的根拠なく設定していると期限設定に問題があったと見なされかねないので、事業者自身の身を守るためにも必ず外部検査などで設定してもらうことが必要となってきます。
具体的には「微生物検査」や「理化学検査」等を行って設定することが基本になります。
なんとなくや経験など主観的に設定すると、想定外の事故に繋がる可能性があるため、商品を売る前に外部検査で調べる事が必要です。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
今回紹介したのは食品表示のうち『賞味期限』と『消費期限』の違いに関する内容です。
近年は健康意識の高まりからか、こういった賞味期限などに強く興味を持つ方が増えてきています。
また食品を作っている方々もどのように賞味期限や消費期限を設定すべきか分からない方も多いかと思うので、是非今回の記事を参考にしていただけたらと思います。。
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参考資料
消費者庁 食品表示基準Q&A:統合版 (caa.go.jp)
(加工13)、(加工16)、(加工17)、(加工18)、(加工23)、(加工25)、(加工31)、(弁当2)、(総則23)
東京都福祉保健局:賞味期限と消費期限は、誰がどのように決めているのでしょうか?【食品安全FAQ】 東京都福祉保健局 (tokyo.lg.jp)
厚生労働省:食品期限表示の設定のためのガイドライン
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